オーストラリアの大手小売企業であるコールズ・グループ(Coles Group)は、統合小売プランニング・ソリューションを提供するRELEXソリューションズと提携する。Colesは国内で850店舗以上のスーパーマーケットを展開する。
提携の狙いは、生鮮部門のエンド・ツー・エンドのサプライチェーン計画と長期の在庫計画を最適化だ。RELEXソリューションズは、国内の全店舗と7つの生鮮流通センターにサービスを提供し、顧客サービスの向上、食品廃棄物の削減、サプライヤーとの連携強化を推進する。
RELEX Living Retail Platformの一部であるソリューションは、AIと大規模な計算能力を活用し、同社の生鮮食品の補充を最適化する。また、補充プロセスを自動化することで、プランナーの生産性を向上し、戦略的な仕事に集中できるようにする目的もある。
Colesは10年以上前に補充モデルの一元化を始めました。生鮮食品は、他のカテゴリーと比較して、特有の課題を多く抱えています。賞味期限の短さ、季節性、価格の弾力性、さらにオーストラリアでは多様で複雑な生育期と産地という課題もあります。
RELEXを使って補充モデルを一元管理することで、コールズは複雑なサプライチェーン効率を高め、より的を絞った品揃え、サービスレベルの向上、より新鮮な商品、そして従業員やサプライヤーにとってよりシンプルなプロセスを通じて、究極的には顧客体験を向上させることができます。
生鮮食品の本部発注は、既存商品の廃棄を減らし、新商品の廃棄も最小限に抑えることにつながります。オーストラリアで最もサステナブルなスーパーマーケットを目指すコールズにとって重要なことです。
Kevin Gunn, Coles Executive General Manager Central Operations and Transformation
次世代の補充テクノロジーとしてRELEXを選択することで、従業員が行う手作業を減らすと同時に、お客様に大きな価値を提供するなど、グループ全体に利益をもたらすことを重要視しました。
RELEXは、すでに欧州と米国の大手食料品店にクラウドベースの近代的で自動化された補充システムを提供しており、当社の技術戦略を実現するために最適解でした。このイニシアチブは、コールズの「簡潔発注プログラム」の一環であり、当社の「もっと賢い販売戦略」を実現する上で重要なプロジェクトです。
新しい補充プラットフォームは、すでに他の生鮮品以外のカテゴリーにも展開されています。社内の既存の高度分析予測ソリューションと統合されます。これにより、過去の購入履歴を考慮するだけでなく、天候や地域コミュニティのイベントも予測アルゴリズムに加味することができるようになり、お客様により良い商品を提供することが可能になります。
Roger Sniezek, Coles CIO
オーストラリアにおける明確なマーケット・リーダーである Coles 社との提携は、RELEX の事業拡大におけるエキサイティングなステップです。すでに導入プロジェクトは進行中で、結果を楽しみにしています。
Kristie Davison, APAC Sales Director at RELEX Solutions
両社は同じ考え方と価値観を共有しており、生鮮カテゴリーがもたらす複雑さに同じ視座で焦点を当て、パートナーシップを結ぶことができて嬉しく思います。
Jukka Uskonen, Director of APAC Operations & Alliances for RELEX Solutions